「ジェンダー講座」が実施されました。

 7月3日(金)放課後、「ジェンダー講座」が実施され、約80名の生徒たちが参加しました。これは、今年度JRC委員会が主催している"SDGs(Sustainable Development Goals) 2020"の一環であり、今回はその第5回目でした。

 今回の講座の目標は、「ジェンダー平等(Gender Equality)を実現しよう」であり、「ミシェル先生に教えてもらう南アフリカの現状と取り組み」という副題が付いていました。

 今回の講座では、本校のALTであるMichelle Kruger先生が講師を、JRC委員会の顧問である英語科の佐藤真美先生が進行を務めました。

 講座は、まずMichelle先生がひとしきり英語で説明し、それを齋須いぶきさん(3の5)が日本語に訳するというスタイルで進行しました。翌週には1学期期末考査が控えていましたが、齋須さんは通訳者としてMichelle先生による"Lecture"(講義)の原稿を正確に日本語に訳して、素晴らしい活躍をしてくれました。ありがとうございました。彼女にとっては、大変貴重な英語学習の機会になったと思います。

 Michelle先生は、たくさんのスライドの映像を提示しながら、大変熱心に貴重な話を聞かせてくれました。

 Michelle先生の母国南アフリカ共和国ではかつて、"Apartheid"(アパルトヘイト)という人種隔離政策がありましたが、President Nelson Mandela(ネルソン・マンデラ大統領)など多くの人々による長年にわたる抗議活動の結果、アパルトヘイトは撤廃されました。

 また、南アフリカ共和国では、根強い男女差別意識とそれによる深刻なレイプ被害(Rape Crisis)等があったそうですが、人々が団結しての抗議活動について、Michelle先生は話してくれました。生徒たちは真剣に、Michelle先生の話に耳を傾けていました。

 国によって政治状況等に違いはありますが、まずは若い時に、様々なことをしっかりと学んで力を蓄えることの大切さ、そして、自分の周りの環境を良くしていくためにきちんと声をあげたり行動したりすることの大切さを、Michelle先生は訴えていたと思います。これは、JRC(Junior Red Cross)の理念、「気付き、考え、行動する」にも通ずるものです。Michelle先生による講義は、私たちに多くのことを考えさせてくれました。

 講義終了後Michelle先生には、参加生徒たちから大きな拍手が送られました。

 今回の講座には、日本赤十字社福島県支部より佐藤敦子先生にもご参加いただきました。

 そして、長時間にわたり情熱的な講義を行ってくれたMichelle先生へ、記録を務めた美術の赤城修司先生より花束が贈呈されました。

 今回の講座では、Michelle先生と佐藤真美先生そして生徒たちが調理してくれたお菓子が、参加者たちに振る舞われました。

 お菓子は、"Frap jacks"(フラップ・ジャックス)という英国の伝統的な焼き菓子で、ジャムをつけて"Rooibos tea"(ルイボス・ティー)と一緒に美味しくいただきました。ごちそうさまでした。

 次回の講座も、楽しみです。