「ビブリオバトル」を観戦しました。

 9月7日(土)、令和元年度 第5回 高校生によるビブリオバトル福島県大会 中通り地区予選会が開催されました。

 今回の予選会には、中通り地区の県立・私立高校11校から、21名の高校生が参加しました。

 予選会は、福島市内、信夫山の麓にある福島県立図書館で行われました。

 今回の予選会に、本校からは、岡田悠花さん(2の4)と栁沼 諒君(2の5)の2名が参加しました。今回、県南地区からの参加は、本校のみだったそうです。まずは、参加してくれた岡田さんと柳沼君に、敬意を表したいと思います。

 当日は、図書部長の木田広保先生が二人を引率してくれて、学校司書の太田千恵子先生も、二人に寄り添ってくれました。ありがとうございました。

 今回、岡田さんが紹介した本は、ダニエル・キースの「アルジャーノンに花束を」で、栁沼君は、ジョージ・オーウェルの「1984」でした。どちらも、著名な作家による名作であり、高校生活の中でそれらの書籍と出会い、「ビブリオバトル」で紹介できる程読み込んだ二人は、すごいと思いました。

 「ビブリオバトル」(知的書評合戦)では、参加者(対戦者)は、5分間という限られた時間で書籍についての紹介を行います。その本がいかに魅力的であり観戦者にも読んで欲しいかを、様々な表現を駆使してアピールするわけです。

 岡田さんは、「本当に大切なものとは何か・・・?」をテーマに、観戦者に本の魅力を訴えかけました。

 5分間のアピールタイムが終了すると、対戦者は、次の2分間で観戦者からの質問に答えます。どんな質問をされるか分からないため、対戦者は、その場で臨機応変に質問に答えなければなりません。

 自分も対戦者である高校生たちから多くの質問がなされ、質問された対戦者も、機転を利かせながら即座に質問に答えていた点に、とても感心させられました。

 各ブロック毎に、対戦者全員のプレゼンが終了すると、観戦者はそれぞれ、自分が読みたくなった本を1冊だけ選んで、投票をします。

 栁沼君は、「自分たちが生きる社会への関心や参画の大切さ」を中心に、5分間、熱のこもったアピールを行いました。

 そして、2分間の質問タイムに臨みます。

 両名とも、印象に残るプレゼンテーションを行い、見事ブロック予選を勝ち抜いて、決勝へ進出しました。

 決勝は、県立図書館に隣接する県立美術館の講堂で、より多くの観戦者が見守るなか行われました。前日、本校の図書館で、太田先生のご指導でリハーサルを行いましたが、岡田さんも栁沼君も、回を重ねる毎にプレゼンの質を向上させ、決勝でも、さらに素晴らしいプレゼンテーションを披露しました。

 そして、岡田さんも栁沼君も二人とも、「優秀賞」を受賞しました! おめでとうございます! 多くの観戦者を前にして、2回の紹介と質疑応答を行い、大分緊張したかと思います。お疲れ様でした。

 1冊の書物について、5分間でその内容を紹介して観戦者を魅了し、2分間で様々な質問に答えるのは、その本を相当読み込んでいないとできることではないと思います。そういう意味で「ビブリオバトル」は、高校時代に読んだ本がまさに自分の血肉となるのと同時に、プレゼンテーション能力を向上させる良い訓練になると思います。

 本校生の皆さんには、感受性豊かな高校時代にたくさん本に親しんで、機会があれば是非、「ビブリオバトル」にも挑戦して欲しいと思います。