頑張れ、野球部!(その4)

 7月23日(火)、夏の高校野球福島県大会4回戦、白河旭高校 対 相馬高校の試合が行われました。

 当日、地元白河グリーンスタジアムには、全校応援で約300名の本校生たちが応援に駆け付けてくれました。また、今回は、吹奏楽部の生徒たちも応援に駆け付け、野球部の応援と息を合わせながら、「ルパン三世」や「宇宙戦艦ヤマト」などの人気曲を演奏し、選手たちを鼓舞してくれました。本校生の皆さん、ありがとうございました。

 本校野球部は、今大会の全試合、全て3回までに先制し逆転を許さずに逃げ切るというパターンでした。しかし今回の相手は、第8シードの相馬高校、1回裏に2点を先制される展開となりました。

 しかし、本校野球部は、3回表にはすかさず2点を返し、同点に追いつきました。

 観客席の応援にも力が入り、野球部の応援リーダー本柳謙志郎君(2の2)がいつも通り献身的に、声を張り上げ体を使って応援をリードし、全校生と応援の私たちは力の限りの応援を行いました。本校PTAの古川直文会長さん、本校同窓会稚松会(ちしょうかい)の渡辺美恵子会長さん・三森美智子副会長さんらも、応援に駆け付けてくださいました。皆様、ありがとうございました。

  今回は、全校生の応援をバックに、「えっさ、えっさー音頭」にはいつも以上に力が込められ、野球部の1・2年生たちは通路に広がって頑張って踊っていました。皆さん、お疲れ様でした。いつも、ありがとう!

 相馬高校も、生徒たちが大変よくまとまり、迫力のある応援を繰り広げていました。

 その後試合は、相馬高校に4点を奪われ、一時は3点差を追い上げる展開となりました。

 しかし本校野球部は、点を取られたら取り返すという粘り強い野球を続け、ついに、ラッキーセブンの7回表、1番、斬り込み隊長の相山琉磨選手のタイムリーにより1点差、2番舟木悠悟選手の2点タイムリーで逆転に成功しました。応援席では、大歓声が沸き起こり、水がまかれて大騒ぎとなりました。

  

   終盤、相馬高校は再逆転を狙って猛攻を仕掛けてきました。しかし本校野球部は、守備陣が踏ん張り、先発のエース鈴木玲央投手を盛り立てました。そしてピンチでは、選手たちがマウンドに集まり伝令からの指示を受け、互いに声を掛け合って励まし合い、相馬高校の追撃を振り切って7対6で大接戦をものにしました。鈴木玲央投手は、2回戦の磐城高校戦以来の完投であり、見事な勝利でした。

 「点を取られたら取り返す、だれかのミスもみんなでカバーする」という全員野球が、本校野球部の真骨頂であり、それを観客席からの生徒たちの応援が後押しをした、まさにみんなの力で勝ち取った、あまりにも素晴らしい逆転劇でした。

 

 試合が決まった瞬間、観客席はお祭り騒ぎとなりました。

 そして選手たちは、バックネット前に整列して、今大会4回目になる校歌を、高らかに歌いました。

 観客席でも、全校生たちが大きな声で校歌を歌い、地元白河グリーンスタジアムに、本校の校歌が響き渡りました。感動の瞬間でした。接戦をものにした見事な逆転勝利の瞬間に立ち会い、全校生が一緒に誇らしく校歌を歌う姿を目に出来たこと、私は決して忘れることはないでしょう。

 その後選手たちは、観客席に向かって喜びを爆発させました。グランドも観客席も、みんな笑顔で一杯でした。そして、学校がひとつになり、勝利の感動をみんなで分かち合いました。

  試合終了後、スタジアムの外で、対戦相手の相馬高校の選手たちと本校の選手たちとで、心温まる交流が行われました。両校の選手たちは、仲良く一緒に記念撮影をし、互いの健闘を称え合いました。相馬高校は、シード校らしく打線に切れ目がなく、素晴らしいチームでした。

 

 さて、これで本校野球部は、夏の福島県大会でベスト8に進出しました。これは、本校創立以来最高の成績であり、快挙です。選手の皆さん、ベスト8進出おめでとう! そして、お疲れ様でした。

 次なる試合は、25日(木)いわきグリーンスタジアムで、相手は、第1シード東日本昌平高校となります。今日の試合も、選手たちはいつも笑顔で、真剣勝負を楽しみながら、ワクワクしながらプレーをしていました。次の試合も、いつも通り、笑顔で試合を楽しもう! 全員野球で、点を取られたら取り返そう! ミスは、みんなでカバーしよう! また全校生が、君たちを力一杯応援する! 学校がひとつになり、みんなで勝利を勝ち取ろう! 次も頑張れ、野球部!